土曜ソリトン SIDE-B
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土曜ソリトンSIDE-Bは、1995年4月から1996年4月までの約1年間、全43回にわたりNHK教育テレビにおいて、土曜日の深夜の時間帯に放映されていたトーク番組。司会はミュージシャンの高野寛と女優の緒川たまきの2人。
毎週、タレントやモデル、ミュージシャン、作家、写真家、映画監督など、様々なジャンルで活躍する著名人をゲストに招き、ゲスト自身のことや、設定されたテーマについてトークを展開するというものだった。アナログレコードやカセットテープにA面(SIDE-A)/B面(SIDE-B)があるように、「SIDE-B」をタイトルに冠したこの番組は、流行に乗った旬のゲストを招いたり、あるいはそういったテーマについて語られることはなく、ゲストやテーマは「流行」や「旬」ということからは一歩引いた「B面」的な観点から設定されるという独特な性格の番組であった。そのため、ある層の人々から高い支持を獲得していた。
レギュラーコーナーとして、ミュージシャンで詩人のドリアン助川(現・TETSUYA、明川哲也)による詩の朗読のコーナー、緒川たまきによる写真のコーナーが毎回放送され、番組の最後には高野寛による演奏で締めくくられていた(ゲストがミュージシャンの場合は競演もあった)。
ちなみに、出演した数多くのゲストの中で、元YMOの3人(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一)がそれぞれ出演した回が非常に大きな反響を呼んだことから、最終回である第43回には特別編として、YMOの歴史を追った特集が放映された。
1980年代に同じくNHK教育テレビで放送されていた若者向けカルチャー番組「YOU」の流れを汲む番組という声もある。後継の番組は「ソリトン」、「トップランナー」。
後に、この番組を文字起こしした本「土曜ソリトンSIDE-Bリターンズ」(高野寛編著・アスペクト)が出版されている。
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