地域自治区
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地域自治区(ちいきじちく)は市町村内の一部に条例により設置される自治・行政組織の一つ。地方自治法第202条の4と市町村の合併の特例等に関する法律で規定される。
合併特例区が法人格(特別地方公共団体)を有し、存続期間に5年以内の限度が設けられているのに対して、地域自治区は法人格がなく、存続期間が定められていない。市町村合併の際に、地方自治が住民から離れてしまうことに対する救済措置の意味合いが強いが、市町村合併をしていない市町村でも設置が可能である。
市町村長は条例により権限の一部を地域自治区に委ねることが可能である。
[編集] 地域協議会
地域自治区には地域協議会を置くこととされている。地域協議会の構成員は市町村長によって地域内から選任される。地域協議会は地域内の市町村事務について意見を述べることが可能である。また、市町村は地域内で行われる重要な案件について、地域協議会の意見を聞かなければならない。
[編集] 地名
市町村合併により設置された地域自治区の場合は、住所に地域自治区名をつける。~区、~町、~村など(ただし、合併月の末日から10年経ったときには名称が消滅する)自由に区名をつけることができるが、必ずつけなくてはならないというわけでもない。