地球の緑の丘
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『地球の緑の丘』(ちきゅうのみどりのおか 原題"The Green Hills of Earth") は、アメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインが1947年に発表した短編SF小説。
宇宙の放浪詩人ライスリングの生き様を通して人として、また船乗りとしての哀切を描いた作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
盲目の放浪詩人として数々の名詩を残したライスリング。 しかし彼は後世に考えられた様な高貴な人物ではなかった。 機関士として宇宙を渡り歩き、老齢でその仕事が出来なくなった後も酒瓶を片手に宇宙を放浪し続けた、ただの老人であったのだ。 この物語は最後の最後まで1スペース・マンとしての生を全うした一人の宇宙船乗りの物語である。
[編集] 長編詩「地球の緑の丘」
「地球の緑の丘」とは作中でライスリングが最後に残した長編詩のタイトルでもある。 詩の大意は「どれほど広く宇宙を巡り歩いても地球ほど慕わしく美しい場所は無い」、というもので遥かかなたの宇宙から故郷を慕う望郷の歌である。
この「遥かかなたの地球を慕う」という極めてSF的な、しかし心情的には「故郷を慕う」という誰もが共感できる感情を呼び覚ますモチーフはその後の様々な作品に影響を与え楽曲化などもなされた。
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