埼玉県立所沢高等学校
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埼玉県立所沢高等学校(さいたまけんりつ-ところざわ-こうとうがっこう)は、埼玉県所沢市久米にある全日制と定時制、普通科、男女共学の高等学校。
川越高校、川越女子高校に次ぐ進学校で、制服のない自由な校風の高校である。しかし近年卒業後の進学実績において、所沢北高校の後手に回るようになってしまった。浪人生が多いのは、3年生時の最後の行事に力を入れてしまい受験体制に入るのが時期が遅くなるが、進学校であり多くの生徒がハイレベルな進学先を目指すためなどの理由が挙げられる。以前は、関東の高校にもかかわらず京大合格者の方を東大合格者より頻繁に出していたが、近年は皆無である。諸行事は特に盛んで、所沢高校の個性を決定づけ、多くの進学希望者にとって魅力である。詳しくは行事の欄を参照。
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[編集] 沿革
[編集] クラブ
- 運動部
- 文化部
陸上部、テニス部、弓道部、ギター部などが全国的な活躍をしている。また吹奏楽部も県内屈指の実績を誇る。
[編集] 行事
諸行事が特に盛んで、高校関係者以外の来客も多く、見学にきた中学生などはその場で進学を決めることもあるほどである。
- 新入生歓迎会…4月。入学式の直後に行われる。卒業記念祭から引き継いだ豪華な装飾をそのまま使う。新入生はひとりずつ壇上で意気込みを叫ぶ。
- 体育祭…6月。所沢高校最大の行事にして、もっとも所沢高校の個性が発揮される行事。ユニークな競技がたくさん盛り込まれる。練習や準備には長い時間を費やし、色分けされた連合はそれぞれのカラーとテーマをイメージした巨大アーチ(絵画)・オブジェ(山車)・衣装などを制作する。ほとんどの生徒が制作に参加し、これらの完成度はかなりのものになる。特に衣装はその奇抜さから「仮装行列」と言われることもある。また衣装の制作には生徒の親も協力する。応援練習は、学校が閉まったあとも市内の航空公園に移動し練習する。応援コールは「ワッショイ」が伝統。閉会式に総動員でやる最後の「ワッショイ」と「校歌斉唱」には多くの生徒・親が涙する。平日開催にもかかわらず、なぜか他校生が見に来る。
- 所高祭…9月。クラスや部活、有志、PTAなどで団体を結成し、それぞれが出店をだしたり出しもの・イベントなどを企画する。このときも装飾にかなり力を入れ、特に所高正門に設けられる豪華な手作りゲートは、西武池袋線の電車からもよく見えるため、乗客の目を楽しませている。終了後は生徒のみ参加の後夜祭が催され、コントやダンスなどで盛り上がる。
- 卒業記念祭…3月。卒業式の直後に行われる。設定したテーマを基に、体育館がステンドグラスやアーチなど豪華な装飾で飾られる。3年間の思い出スライドの上映や、在校生・卒業生からの出しものなどがある。卒業生はスーツだけでなく、ドレスや自作の衣装を着てくる者も多い。
[編集] おもな卒業生
[編集] 現在
近年『「自由」と「自分勝手」の履き違え』などが、度々生徒や教師の間で話し合いの的になる。モラル、マナーの意識の低下、学力低下を懸念してのことだが、それをなんとか解決していこうとする強い意志や団結力を持った生徒が多いのもまた事実である。教師・生徒間の話し合いも積極的に行われる。