士イ
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士蔿(しい、生没年不詳)は、中国春秋時代の晋の政治家。姓は杜、氏は士、諱は蔿、字は子與。士氏の祖。武公と献公に仕えて晋の発展の基礎を築いた。
晋公室から絶大な信頼を寄せられ、晋公室の威勢を脅かし始めた桓・荘の族(桓叔・荘伯より別れた分家)を謀略をもって除き、その功績で献公より大司空に任ぜられて辣腕を振るった。大司空という役職は後にも先にも士蔿のみが任じられたもので、事実上の宰相職である。
また、法にも明るかった事から、晋の国法を定め、後に孫の士会が定めた「范武子の法」と並んで、長く尊重された。
驪姫の乱が起こると「一つの国に三人の君主がいる。私は誰に仕えればよいのか」と言って致仕した。
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