多足類
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多足類(たそくるい)は、動物界節足動物門多足亜門に属する動物の総称。ただし、多足亜門を認めず大顎亜門に含める分類方法が現在の日本では優勢である。この立場では、「多足類」は外見の相似による俗称とされる。
[編集] 特徴
多足類がひとまとめに扱われるのは、その体全体の構成がよく似ているためである。体は頭部と胴部に分かれる。頭部には一対の触角があり、顎を持つ。胴体は細長く、多数の体節に分かれ、原則としてそのすべてから歩脚が出ている。胸部と腹部の区別が明確でないのは、他の節足動物には見られない特徴である。
それ以外の特徴については群によって異なる。生殖口は腹面の前半部に開くものや尾端にあるものなどがあり、様々である。最後尾の体節はそれぞれである。また、現生のすべてが陸上生活で、真の海産種はない。
成長につれて体節と歩脚が増えるが、ムカデ綱の整形類(オオムカデ目、ジムカデ目)では卵中にて変態が完了し、自由生活のステージにおいては増節変態がみられない。
3対の歩脚をもったステージが散見し、昆虫と類縁関係があるものと考えられている。 ムカデ綱とヤスデ綱には大型種が含まれるが、エダヒゲムシ綱とコムカデ綱は小型種である。小型のものは、土壌動物として生活するものが多い。
ヤスデ鋼に類似の生物群が、動物として陸上生活を行った最初期の化石記録として知られている。
[編集] 分類
- 多足亜門
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