夜間離着陸訓練
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夜間離着陸訓練(やかんりちゃくりくくんれん 英:Night Landing Practice 略称はNLP)は、空母艦載機が行う訓練。陸上滑走路を空母の飛行甲板に見立てて、着陸と離陸を繰り返す(タッチアンドゴー)ものである。
[編集] 必要性
空母の滑走路は約300mしかなく(陸上基地の滑走路はもっと長い)、空母艦載機パイロットは短い距離の滑走路に着陸するために高い技術を必要とする。また、現在においては、空母艦載機は昼夜を問わず出撃する可能性がある。そのため、艦載機パイロットには、夜間離着陸訓練が義務づけられている。
また、パイロットの錬度を維持するためにも、常に空母艦載機の発着訓練は行う必要がある。しかし、空母の入港期間中には、空母甲板上で一切の離発着が出来ない。そのため、空母の入港期間中は、指定の陸上基地の滑走路を使用して夜間離着陸訓練を行う。
[編集] 騒音問題
空母艦載機(だけに限った話ではないが)の離着陸時における騒音は大きく、特に夜間における訓練の騒音は、訓練を行う基地の周辺住民との間で、常に問題となる。