大列車強盗 (1903年)
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大列車強盗(The Great Train Robbery)は1903年の西部劇映画。上映時間わずか12分の作品であるが、ロケーション撮影やクロスカッティングなどの当時革新的だった映画技術が使用された。観客に銃をつきつけたシーンでは観客は恐怖のために悲鳴を上げ、その除去とともに笑ったという。なお、この当時の映画フィルムは現在のような貸し出しではなく劇場に対してフィルムそのものを販売しており、そのフィルムを編集加工する自由も認められていたため、大列車強盗にも様々なヴァリエーションが存在する。オリジナルではラスト近くに用いられている画面に向かって鉄砲を撃つシーンは当時としては非常にショッキングであたっため、観客を画面に惹き付ける狙いからこのシーンを最初に持ってきた例などがあったと言う。
監督・撮影はトーマス・エジソンのカメラマンであったエドウィン・S・ポーター。出演者の中にはA・C・エイバディ、ブロンコ・ビリー・アンダーソン、ジャスタス・D・バーンズを含んでいたがクレジットされていない。
この作品はアメリカ国立フィルム登録簿の保存対象に選ばれている。