大山真吾
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大山 真吾(おおやま しんご、1984年2月14日-)は、兵庫県競馬組合の騎手である。大阪府出身。所属は園田の薮田勝厩舎で、勝負服の柄は白胴、そで青一本輪。2003年10月7日にデビュー。
デビューが10月だった2003年は9勝だったが、翌2004年の菊水賞ではラガーヒトリタビに騎乗、小牧太、岩田康誠の激しい叩き合いを後方から差し切っての重賞初制覇を含め、この年は50勝して第37回日本プロスポーツ大賞新人賞を受賞する。
例年黒船賞と同日に行われる全日本新人王争覇戦(2005年3月21日)に招待され12人中9位。2005年は98勝を挙げてリーディング4位。帝王賞での騎乗(ニューシーストリー)地元重賞で大井所属馬(スピニングアロー)に騎乗するなど着実に信頼も積み重ねてきているが、日本中央競馬会(JRA)での騎乗は現在のところ数えるほどである。
JRAでの初騎乗はバードクンで参戦した2004年4月18日の第3回阪神8日7レース、サラ3歳500万下。16頭立ての12着。
兵庫県競馬では、若手の最有望株として期待されており、 馬券おやじからは「真吾ちゃん」と呼ばれ、馬券も少々過剰に売れる傾向にある。
小牧、赤木、岩田という、「兵庫県競馬の顔」といえる騎手が相次いで中央競馬に移籍し、 華がなくなった現在、これまでの活躍から、その期待は当然であるが、 人気ほどの騎乗技術の進歩がなく、成績も頭打ち状態に陥っている。
致命的な欠点としては、馬の上で動きすぎることと、バランスの悪さが挙げられる。 3コーナー手前では大きなアクションで馬を追うが、思いのほか馬は反応せず、 むしろ後退することが多いことや、落馬負傷が多いことは、この2点が起因していると 考えられる。
とはいえ、現在の兵庫県競馬には、木村健以外に安定した技術を発揮できる騎手が おらず、大山真吾騎手の大いなる飛躍を期待するものである。