大斎 (カトリック教会)
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大斎(だいさい、ラテン語:jejunium)はカトリック教会用語。
イエス・キリストの受難に心をはせるために行う食事制限のことで、「一日に一回十分な食事を摂り、あとの二食は少ない量におさえること」が基本的なかたちである。第2バチカン公会議以降は18歳以上60歳未満の健康な信徒に対し、四旬節中の灰の水曜日と聖金曜日に行うことが求められており、通常は小斎とセットになっている。しかし、病人や妊娠中の者、特別な事情があるものは免除される上、日本の司教団は大斎を行う代わりに愛徳のわざの実行にかえることもできるとしている。
第2バチカン公会議以前は毎週水曜日と金曜日が大斎日とされており、聖体拝領の前にも断食を行うことが求められていた。