ノート:大臣
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Falcosapiensさんへ。「大臣」を「内閣の構成員」だけで定義してしまうと、内閣制度以前(こちらの方が時間的にも、また空間的にも多い)の「大臣(=だいじん)」について抜け落ちてしまうと思うのですが。また「たいしん」は気がつきませんでしたが、立憲君主制以前の「大臣」は「たいしん」であるとともに「だいじん」であり、しかし「たいしん」であっても「だいじん」でない「たいしん」も多く存在します。「たいしん」=「だいじん」ではないと思うのですが。ご教示、ご検討いただければ幸いです。220.220.227.184
すこし考えたいので、内閣制度以前の大臣の例をあげていただけますか?Falcosapiens 06:13 2003年12月7日 (UTC)
ありがとうございます。たとえば日本では、「大臣」として「太政大臣」「左大臣」「右大臣」「内大臣」、また明治維新以降でも外国に派遣された高官である「欽差大臣」(大久保利通が一度なったと記憶しています)などの「大臣」があります。なお余談ですが、江戸期には幕府の高官である「老中」に対して、俗に「大臣」と呼ぶ事例があります(同じように、「大老」に対しては「摂政」と呼んだ記録もあります)。ヨーロッパその他の地域でも、王政下では内閣制度以前においても、最高位の職制として「大臣」職は存在していたと思います。また、「たいしん」と言った場合には、「大臣」という漢字よりも「大身」をあてる場合が多い、とも思われますが、いかがでしょうか。以上、とり急ぎ。よろしくお願いします。220.220.227.184
律令官制については追加。老中、大老については律令官制が語源でしょうから同じで。
欽差大臣は清の官制の名称で、3品以上の臨時の勅任官の意で、4品以下を欽差官と呼ぶのでここでいう大臣は「たいしん」の意味ではないかと思いますがいかがでしょう?
ヨーロッパにおける大臣は訳語の問題ですから、これが一番厄介。いちばん実例が欲しいのはこのカテゴリですね。Falcosapiens 06:58 2003年12月7日 (UTC)
ありがとうございました。たしかにおっしゃる通り、ヨーロッパが一番厄介です。日本語では、ヨーロッパの「大臣」に、かつては「大臣」とならんで「卿」の語をあてていたこともあります。幕末の開国後には、米国の国務長官を「大臣」「卿」と訳していた時期も長かったので、さらにややこしいことになります。ヨーロッパについてはいずれ研究する時間があれば調べて、ここでご報告します。220.220.227.184