大韓地誌
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大韓地誌(だいかんちし)は、帝政時代の韓国で編まれた地理書。1899年に書家としても知られていた玄菜が表した。韓国の学校教育でも使われていた。
大韓地誌が注目されるのは、19世紀末の朝鮮半島の地理を詳細に記述している貴重な書籍だからである。そしてそれはまた朝鮮人の歴史認識を知る手がかりとしても重要だからだ。わけても日韓双方が領有権を主張している竹島(韓国名:獨島)を巡る問題で、韓国側が竹島の存在を知らないか、あるいは自国領と認識されていないのではないかと思われる記述があるためである。
大韓地誌によれば、大韓帝国の領域は北緯33度15分から北緯42度15分、東経124度35分から東経130度35分までとしている。ところが実際の竹島の位置は北緯37度14分、東経132度52分であり、大韓地誌の記述の範囲を外れている。このような認識は日本の統治から解き放なたれた1945年以降にも見られ、韓国においても竹島は韓国領でないと広く認識されていたものと思われる。
[編集] 外部リンク
- 大韓地誌 (画像)