天皇海山群
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天皇海山群(てんのうかいざんぐん、英名:Emperor Seamount Chain)とは、北太平洋の西側にある海山群(海底山脈)。中央海嶺と区別して非地震性海嶺(aseismic ridge)の一種としても位置づけられる。天皇海山列という別名でも知られる。
[編集] 名称
1954年に米国の海洋学者ディーツにより、海山の一つ一つに日本の天皇の名前が付けられ、その後、海山群を総称して天皇海山群と呼ぶようになった。なお、歴代天皇の名前の順と海山の並び方は一致しない。また、すべての海山に歴代天皇の名前がついているわけではない。
[編集] 概要
北端はカムチャツカ半島の根元に至り、南端はハワイ海山群に繋がっている。ホットスポット上に生まれた海底火山により、現在のハワイの位置に生まれた島々は、太平洋プレートの移動に伴い、海底に沈みこみ海山群となる。かつてはプレートが北に向かって移動していたため、南北に海山群を形成していったが、やがて4000万年ほど前から、移動する向きが西に変わったので、東西に海山群が生まれていくことになった。この4000万年以前に生まれ南北に連なる海山群を天皇海山群、4000万年前以降に生まれた東西に続く海山群をハワイ海山群と呼び、この二つを合わせててハワイ - 天皇海山列と呼ばれている。
[編集] 主な海山名
海山名と形成時期(南より)
- 桓武海山(約4,000万年前)
- 雄略海山(約4,300万年前)
- 光孝海山(約4,800万年前)
- 応神海山(約5,500万年前)
- 仁徳海山(約5,600万年前)
- 推古海山(約6,500万年前)
- デトロイト海山(約8,100万年前)
- 明治海山(約8,500万年前)