天童大人
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天童 大人(詩人・朗唱家・字家) 1943年 小樽市生。 1966年 文化学院・文科卒業、獨協大学外国語学部フランス語学科で学ぶ。
13歳で単身上京し獨協学園中等部3年に編入学。 72年3月 詩人吉田一穂と会見。 9月からスペイン北部の深山で修行。73年夏、ピレネー山頂にて「太陽の啓示」を受け。「聲ノ力」に開眼。 81年から肉聲を回復する試みとして新しいジャンル「即興朗唱」を興し、日本各地で朗唱会を行う。第一詩集『玄象の世界』を刊行。 83年から日本の詩人を誘い、厳寒期の北海道を巡る「北ノ朗唱」を始める。(~92年まで)。日本で唯一の朗唱家。 87年、来日中のケネディ・センターのジュリアン・プール女史に「UNIVERSAL VOICE」と呼ばれる。 88年10月には初めての字の個展「ー詩の根源を求めてー 字家 三童人・字聲展」(ストライプハウス美術館)を行い、英文学者壽岳文章氏に「不思議な人物の随一」とパンフレットに記される。 89年6月、東京で一冊の書物から若手彫刻家Yves DANAの「天才」を発見。日本に紹介する。 90年夏、ザルツブルグにてガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)教授のマスタークラスを受講。 97年 第7回メデジン(コロンビア)国際詩祭より日本代表として招待され、国際交流基金の助成を受け参加。 98年には「キューバへの日系移民100周年記念詩人交流会」(ハバナ・マタンサス)の日本代表の一員として参加。朗唱と共にキューバで初めて字のデモストレーションを行う。 その後、世界各地の国際詩祭に数多く招待され朗唱を行う。 2003年にはイタリア・ベローナの「春の詩祭」では、アレーナ(野外劇場)で単独公演を行う。 2003年 CDもリリースされている。
1983年、及び1990年から毎年、対馬・和多都美神社に「聲ノ奉納」を行い続けている。
日本ペンクラブ会員、国際詩アフリカ協会会員、Joal-Fadiouth名誉村民(セネガル)
例年行事
対馬・和多都美神社「聲ノ奉納」 5月か6月の新月の日1990年から毎年開催。
著作 詩集 1981年 『玄象の世界』(永井出版企画) 絶版 1995年 『エズラ・パウンドの碧い指環』(北十字舎) 1997年 『大神 キッキ・マニトウ』(北十字舎) 選詩集『玄象の世界抄』(西語訳付 北十字舎) 絶版 1999年 伊語『Rosso di Maggio』(セルヴェニーニ出版社・ミラノイタリー) 2002年 仏語『Voix de la Tour-1978~2001-kaxtuko』私家版・絶版 2005年 英語『The Wind from Dacar(selected poems1978~2005)』私家版・絶版 2006年 西語『EL VIENTO DE DAKAR 1978~2005』(白鳳社)
翻訳
1886年 『ロルカ・ダリ』アントニーナ・ロドリゴ著 共訳(六興出版)絶版
版画集
1997年 『TERZINA ⅧーOHODOBI-』(セルヴェニーニ出版社、ミラノ・イタリー)絶版 2001年 Portfolio『Letter Scape』8セルヴェニーニ出版社、ミラノ・イタリー)
CD
2004年 『UNIVERSAL VOICE』アニー・ダレンクールーと共に。(北十字舎)