失恋
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失恋(しつれん)とは、文字通り『恋を失う』、すなわち恋愛が何らかの形で終止符を打たれる事である。その形は様々だが、多くの人は、深い悲しみとショックに陥る。基本的に死別は失恋に含めない。
人によっては、それが日常生活にも表れ、食事がのどに通らないなどとなる事もある。(ちなみに、英語では失恋はBreak Heartという。直訳すると「恋が壊れる」となり、日本と違って恋は失うものではなく、壊れるものだと解釈されている)
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[編集] 失恋のパターン
大まかなパターンは以下の通りである。
- (1)告白して、フラれてしまう
大半の人の『失恋』のイメージに必ず出てくるのがこのパターンだと言われる。恋が始まり、『好き』というキモチが大きくなり、告白を試みるが、相手に断られてしまうパターン。『相手が自分の事を何も感じていない、好意はあるが『好き』という感情ではない』という事である。しかし、『本当は好きなのだが、何らかの理由や事情があって付き合えない』又は、『友達以上の好意は抱いているが、それが恋愛感情か分からずに断ってしまう』という事もある。これらの場合は、後に成就する可能性もあると言える。
- (2)相手が他の誰かと結ばれてしまう
片思いの場合、このパターンもある。相手が自分ではない他の人に好意をよせていて、そして、その好意を寄せている人も相手に好意を抱いている状態、どちらかが告白し、自分が告白する前に、相手に恋人関係が成立するといったもの。もしくは、好きになった時には、相手に恋人がいたパターン。『恥ずかしがらずにもっとアプローチ、相手に好きな人がいても告白すればよかった!』と後悔する人もいる。
- (3)恋人に告げられる または、お互いが話し合って別れる
両思いの場合、片方が何らかの理由で相手に別れを切り出すというパターン。その理由で考えられるのは『他に好きな人が出来た』『もう相手を好きではなくなった』『浮気ばっかりして耐え切れなくなった』『争いが絶えず、上手くいかずに別れる』などがあげられる。又、後者の方は、両者が上にあげた理由を持ち、納得した上で別れるか、何らかの事情があり、お互いの事を思って、お互い想いあっているが別れるといった場合がある。『お互いを思いやって別れる』場合、後に復活愛となって再び付き合うという事がある。
- (4)その他
考えられるその他のパターンを挙げる。
- しつこいアプローチで、相手に嫌われてしまう。
- 告白をする時の方法が適切でなく、相手に悪い印象をもたれてしまい、結局失敗する。
- (例)友達についててもらって告白した など・・・
- お互い好きなのだが、ヘンなウワサが出回り、お互い気まずくなってしまう。
[編集] 失恋による影響
失恋した後は、ほとんどの人が気分が沈み、泣いたり、その後何日も立ち直れなかったりする。これは人によって様々なので、新しい恋に進もうと、すぐに立ち直れる人もいれば、なかなか立ち直れず、何ヶ月も落ち込んだままの人もいる。特に何年か越しの片思いが失われた場合には、自殺を考える人も少なくない(後述)。又、食事がのどに通らないなど日常生活にも影響することもある。好意が過剰になりすぎて、相手やその恋人に復讐をしかけるストーカー行為に及んでしまう例もある。
[編集] 失恋から立ち直るには
例としては、以下のものが挙げられる。
- 失恋ソングなどを聴いて、思いっきり泣き、気分をスッキリさせる。
- カラオケに友達と行って、ストレス解消のごとく歌う。
- ヤケ食いをし、これまたストレス解消のごとく食べる。(その後の体重にまた泣いてしまうパターンもありえる)
- 友達に愚痴などを聞いてもらい、語る。
- 新しい恋をして、必然的に前の恋の痛手を忘れてしまう。
このように、周りの友人からのフォローや励ましから、立ち直りへのきっかけを作ることもできる。ただし、特に重度でうつ病にまで発展するケースを除けば、失恋とは一時的に感情が沈んだ状態のことであり、精神疾患など病気の類ではない為[1]、明確な治療法はない。その為、失恋からどのように立ち直っていけばいいのか分からず自殺に発展してしまう場合もある。失恋による自殺は特に若年層に見られ、経験の未熟さ故に、一時的な気分に任せて行為に及んでしまうという。その後もいいパートナーとなれる相手に巡り合うことは十分に可能な時期であるにも関わらず、失恋相手をこの世で唯一無二の存在と過剰に解釈することによるものもある。
上記のどの例よりも確実なのは時間である。長い月日をかけることにより立ち直っていくことが、失恋において最も効能的であり、最も確実な特効薬であると言われている。企業によってはこれを考慮し「失恋休暇」と称した独自の休業制度を設けるところもある。
[編集] 復縁・復縁屋
失恋から立ち直ることを放棄し、相手とのよりを戻す、復縁を望む者も多い。インターネット上のウェブサイト各所では、「復縁屋」と称して法外の報酬金を必要とした詐欺紛いのサイトが氾濫している。これは失恋という、人間の誰もが経験する、精神的に弱みを持った者に漬け込むものであり、このようなウェブサイトから復縁が成功したとの例は稀である。復縁に至る場合は、あくまで個人の努力や、元々双方が相思相愛だったにも関わらず、事情により別れた場合などが多く、通常、復縁が成功する可能性というのは僅かなものである。