寒川神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寒川神社(さむかわじんじゃ)は神奈川県高座郡寒川町宮山に鎮座する神社。相模国一ノ宮である。旧社格は国幣中社。古代、相模川沿いは相模国造がおり、また社が高句麗系渡来人入植の地である高座郡に属することから、なんらかの有力な豪族が造営したものと推定される。
相模川の河口から約7キロ遡った左岸の低台地上に鎮座する。古代には相模湾がこの辺りまで入り込んでおり、神社からさらに8キロ上流の海老名市国分付近に相模国府があったと考えられている。延喜式相模国名神大社として朝廷の尊崇も厚かった。現在も八方除けの守護神として関東一円から参拝者が集まる。
祭神については寒川大神、応神天皇など諸説あるが、現在は寒川比古、寒川比売の夫婦神とされている。なお、下総国にも式内社寒川神社がある。祭礼には「武佐弓祭」(正月8日)「国府祭」(5月5日)「浜降古式祭」(7月15日)「浜降祭」(7月第3月曜日)「例大祭」(9月20日)がある。
近年では新年から2月の節分までの間、神門に干支にちなんだねぶたが飾られるようになった。夜になるとライトアップされる。