将棋の日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

将棋の日（しょうぎのひ）は、日本将棋連盟が毎年11月17日に定めた将棋に関する記念日の一つである。

[編集] 起源

江戸時代、将棋好きであった徳川家康は、将棋（本将棋）を囲碁とともに幕府の公認とした。やがて、寛永年間（1630年頃）には将軍御前で指す「御城将棋」が行われるようになった。そして家康と並んで将棋を好んだといわれる、八代将軍徳川吉宗のころには、年に1度、旧暦の11月17日に「御城将棋の日」として御城将棋を行うようになった。

このことを由来として、1975年に日本将棋連盟が11月17日（新暦）を「将棋の日」と制定した。

[編集] イベント

毎年11月、将棋の日が近づくと全国各地で将棋にまつわるさまざまなイベントが行われる。このうちNHKが協力するイベントは、毎年必ず教育テレビでその模様が放送される。

以降はNHKで放送されるイベント「第～回将棋の日」について記す。

[編集] イベント「将棋の日」

イベント「将棋の日」は、おもに日本将棋連盟と開催する街の地方自治体を主催とし、文化庁他いくつかの団体が後援、NHKが協力しているイベントである。このイベントは将棋の日にちなんで行われるイベントの中では最も大きいものであり、NHKでは教育テレビで開催後2、3週間ほど後に放映される（その後深夜等に再放送されることがある）。

毎年持ち回りで地方のホールで行われるが、5年に1度は山形県天童市で開かれることになっている。1975年の「第1回将棋の日」は、東京・蔵前国技館で行われた。

本イベントは2部構成となっており、第1部では2～3人一組のリレー対局、第2部ではプロを含め会場のお客さんが全員参加する「次の一手名人戦」が行われる。どちらも対局者は持ち時間なし、1手は定められた秒数（10秒～30秒）で指す。

なお、イベント本番前日は前夜祭や指導対局などのイベントが開かれる。