小河等

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小河等（おがわひとし、1956年 2月15日 - 1992年 5月24日）は、日本のレーシングドライバー。愛知県岡崎市出身。

[編集] プロフィール

1987年に全日本F3選手権で最終戦までロス・チーバーとチャンピオン争いをするが、惜しくもチャンピオンを逃しランキング2位。1988年も引き続き同選手権に参加するが、ワークス系メーカーに破れランキング4位で終わる。

翌1989年は全日本F3000選手権に参戦し、初年度にしてシリーズチャンピオンを獲得した。また当時グループCカーで争われていたル・マン24時間レースや全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権（JSPC）ではトヨタのワークスドライバーを務めた。1990年全日本F3000選手権ランキング2位、1991年同選手権でランキング5位など国内のトップドライバーとして活躍した。

1992年はトヨタがスポーツカー世界選手権（SWC）へのフル参戦を開始したことに伴い、SWCに参戦するトヨタ・TS010のドライバーに起用され、モンツァ・サーキットで行われた開幕戦で優勝した。この優勝は、日本人として、初めてのSWCでの優勝だった。そのほかその後に行われるル・マン24時間を含むSWC等のレースでの活躍が期待されていた。しかし同シリーズの第2戦が中止になった事で、全日本F3000選手権第4戦鈴鹿GPにスポット参戦することになり、そのレースが彼の人生最後のレースとなってしまった。

鈴鹿サーキットで行われた同レース中、彼のマシンはアンドリュー・ギルバート－スコットのマシンの後輪に乗り上げるかたちで接触し、コントロールを失って1コーナーでコースアウト。マシンはグラベルで跳ね上がりコースサイドのタイヤバリアを飛び越えてテレビカメラの支柱にコックピットから激突した。小河は応急手当を受けた後に、病院に搬送されたが、頭部に大きくダメージを受けており脳幹損傷にて死亡。享年36才。

モータースポーツ関係者からは「最も安全な走りをするドライバー」や「和製アラン・プロスト」と評価されていた。