小浜逸郎
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小浜 逸郎(こはま いつお、1947年 - )は評論家。横浜国立大学附属横浜中学卒、東京教育大附属駒場高校(現筑波大学附属駒場高校)卒、横浜国立大学工学部建築学科卒業。国士舘大学客員教授。
大学卒業後、学習塾を経営しながら評論活動を続け、家族論、学校論、ジェンダー論などを世に問う。保守、革新といった旧来のイデオロギーとは一線を画した、生活人の実感を尊重した議論で支持を得る一方で、小市民主義といった批判もある。
2001年10月から、私立麻布学園の一室を借り、小浜が認める知識人を講師として呼ぶ連続講座「人間学アカデミー」を主宰する。過去の講師には呉智英、竹田青嗣、小谷野敦、橋爪大三郎、長谷川三千子、滝川一廣など。2005年9月から第5期講座を開始。講師は西垣通、伏見憲明、苅谷剛彦、竹田青嗣、小浜逸郎の5名。
[編集] 著作
- 『太宰治の場所』 弓立社、1981年
- 『学校の現象学のために』 大和書房、1985年
- 『方法としての子ども』 大和書房、1987年
- 『可能性としての家族』 大和書房、1988年
- 『男がさばくアグネス論争』 大和書房、1989年
- 『男はどこにいるのか』 草思社、1990年
- 『時の黙示』 学芸書林、1991年
- 『症状としての学校言説』 JICC出版局、1991年
- 『人はなぜ結婚するのか』 草思社、1992年
- 『家族を考える30日』 JICC出版局、1993年
- 『ニッポン思想の首領たち』 宝島社、1994年
- 『中年男性論』 大和書房、1994年
- 『先生の現象学』 世織書房、1995年
- 『正しく悩むための哲学』 PHP研究所、1995年
- 『オウムと全共闘』 草思社、1995年
- 『人生と向き合うための思想・入門』 草思社、1996年
- 『癒しとしての死の哲学』 王国社、1996年
- 『大人への条件』 筑摩書房、1997年
- 『子どもは親が教育しろ!』 草思社、1997年
- 『14歳 日本の子どもの謎』 イースト・プレス、1997年
- 『現代思想の困った人たち』 王国社、1997年
- 『いまどきの思想、ここが問題』 大和書房、1998年
- 『吉本隆明 思想の普遍性とは何か』 筑摩書房、1999年
- 『これからの幸福論』 時事通信社、1999年
- 『「弱者」とはだれか』 PHP研究所、1999年
- 『なぜ人を殺してはいけないのか』 洋泉社、2000年
- 『「男」という不安』 PHP研究所、2001年
- 『人生を深く味わう読書』 春秋社、2001年
- 『人はなぜ働かなくてはならないのか』 洋泉社、2002年
- 『死の哲学』 世織書房、2002年
- 『頭はよくならない』 洋泉社、2003年
- 『「恋する身体」の人間学』 筑摩書房、2003年
- 『なぜ私はここに「いる」のか』 PHP研究所、2003年
- 『やっぱりバカが増えている』 洋泉社、2003年
- 『エロス身体論』 平凡社、2004年
- 『善悪ってなに?働くってどんなこと?』 草思社、2005年
- 『人生のちょっとした難問』 洋泉社、2005年
- 『正しい大人化計画』 筑摩書房、2004年
- 『「責任」はだれにあるのか』PHP研究所、2005年、ISBN 4-569-64627-1
- 『死にたくないが、生きたくもない。』、幻冬舎、2006年
[編集] 共著
- 『力への思想』(竹田青嗣との共著)、学芸書林、1994年
- 『幸福になれない理由(わけ)』(山田太一との共著)、PHP研究所、1998年
- 『間違えるな日本人!』(林道義との共著)、徳間書店、1999年
- 『中年男に恋はできるか』』(佐藤幹夫との共著)、洋泉社、2000年
- 『「弱者」という呪縛』(櫻田淳との共著)、PHP研究所、2001年