小田原担ぎ
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小田原担ぎ(おだわらかつぎ)は、小田原独特の神輿を担ぐ際の様式の一つである。
神輿の担ぎ方にも地方や祭礼によって担ぎ方が多数あり、小田原担ぎは普通の状態で練り歩くとき、掛け声は「オイサー」「コラサー」(若しくはこれに近い発音)で、足並みは通常の歩行と同じである。
他の地区であまり見られないのは、民家や商店、地区の祭礼事務所、神社などに木遣りと共に神輿を担いだまま跳ぶところである。(神輿を担いだまま走ることを跳ぶと言いう。)
例:
- 木遣者 「ソーオリャ~、エーエエーーっ」
- 担ぎ衆 「オウっ」
- 木遣者 「めでた~、めでた~のぉよ~オオーエ~」
- 担ぎ衆 「ソリャやっとこせーの~っ」
- 木遣者 「ソーオリャ、めでたくー納め~てよぉ、ヨーイトナー」
と、ここで並足の時よりも早い「オイサー」「コラサー」で突っかける一連の形をとる。
松原神社例大祭は、漁師の祭であり、海や漁師にちなんだ風習も多くある。中でも小田原流の担ぎ方で神輿が走るのは波が押し寄せる様を表しており、波に乗って神様が現れるという意味である。
駅前や宮入前の見せ場では他の地区の神輿同士が二基、三基と合体することもあり、野声と呼ばれる「オーリャ」「オーーリャ」という掛け声で走り出す場面も見られる。
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