屋代正国
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屋代 正国(やしろ まさくに、大永5年(1525年) - 天正10年(1582年))は、戦国時代の武将。屋代満正の兄で、屋代秀正(勝永とも)の養父に当たる。政国とも言われる。
信濃埴科郡屋代郷を支配していた豪族で、村上義清に仕えて武田信玄の信濃侵攻に対抗したが、1553年に義清が武田軍に敗れて領地を追われると、正国は武田氏に降伏してその家臣となった。1576年、養嗣子の屋代秀正に家督を譲って隠居したが、なおも実権は握り続けた。1582年に武田氏が織田信長によって滅ぼされると、信長に降伏してその家臣となり、森長可の与力武将となった。没年は1582年と言われている。