工場板金技能士
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工場板金技能士(こうじょうばんきんぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(社団法人中央職業能力開発協会及び各都道府県の職業能力開発協会)が実施する工場板金技能士に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、工場板金技能士資格を持っていないものが工場板金技能士と称することは禁じられている。
工場板金技能士は、職業訓練指導員 (塑性加工科)の実技試験免除資格になっている。
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[編集] 区分
工場板金の中で曲げ板金作業と打出し板金作業、機械板金作業、数値制御タレットパンチプレス板金作業に分かれる。
[編集] 級別
曲げ板金作業、打出し板金作業、機械板金作業、数値制御タレットパンチプレス板金作業ともに特級、1級、2級の別があるが曲げ板金作業のみ3級がある。
[編集] 実技作業試験内容
[編集] 工場板金(曲げ板金作業)
- 特級:工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理について行う。試験時間=3時間
- 1級:板金工具及び酸素・アセチレン溶接器具を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.0mm)を加工して上部円形・下部角形の筒に小判形の分岐のある製品を製作する。試験時間=6時間
- 2級:板金工具及び酸素・アセチレン溶接器具を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.0mm)を加工して、上部角形・下部円形の容器を製作する。試験時間=5時間30分
- 3級:板金工具及びリベット締めにより冷間圧延鋼板(SPCC厚さ0.8mm)を加工して、上部円筒・下部円すいの製品を製作する。試験時間=3時間
[編集] 工場板金(打出し板金作業)
- 特級:工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理について行う。試験時間=3時間
- 1級:定盤、板金工具、砂袋、アセチレン溶接器具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC-SD厚さ0.8mm)を加工して、複雑な凹凸面のある製品を製作する。試験時間=7時間
- 2級:定盤、板金工具、砂袋、アセチレン溶接器具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC-SD厚さ0.8mm)を加工して、亀甲形状の製品を製作する。試験時間=6時間
[編集] 工場板金(機械板金作業)
- 特級:工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理について行う。試験時間=3時間
- 1級:シヤー、コーナーシヤー及びプレスブレーキの板金加工用機械並びに板金加工用工具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.2mm)を加工して、組合せ可能な段差のある箱形の製品(ボディ及びカバー)を製作する。試験時間=2時間10分
- 2級:シヤー、コーナーシヤー及びプレスブレーキの板金加工用機械並びに板金加工用工具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.2mm)を加工して、段差のある箱形の製品(ボディ及びブラケット)を製作する。試験時間=1時間30分
[編集] 工場板金(数値制御タレットパンチプレス板金作業)
- 特級:工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理について行う。試験時間=3時間
- 1級
- 作業1
- 課題図面に基づき展開図、NCデータ、プログラムリストを作成する。自動プログラミング装置(CAD/CAM)を使用する場合は試験時間=2時間。
- 自動プログラミング装置(CAD/CAM)を使用しない場合(マニュアルでGコードを作成する場合)は試験時間=3時間30分
- 作業2
- A:作業1で作成したNCデータにより数値制御タレットパンチプレスによる打抜きを行う。
- B:追加図面に従って、作業2Aで作成した製品にMDI又はプログラム入力により穴加工を追加する。
- 作業1
試験時間=50分
- 2級
- 作業1
- 課題図面に基づき、展開図、NCデータ、プログラムリストを作成する。自動プログラミング装置(CAD/CAM)を使用する場合は試験時間=2時間。
- 自動プログラミング装置(CAD/CAM)を使用しない場合(マニュアルでGコードを作成する場合)は試験時間=3時間
- 作業2
- A:作業1で作成したNCデータにより数値制御タレットパンチプレスによる打抜きを行う。
- B:追加図面に従って、作業2Aで作成した製品にMDI又はプログラム入力により穴加工を追加する。
- 作業1
試験時間=50分
[編集] 関連項目
- 板金