平遠 (装甲巡洋艦)
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平遠(へいえん、平遠、Ping Yuen)は、清国海軍の装甲巡洋艦。日清戦争で日本軍に降伏、接収され日本海軍に編入された。ただし艦名は日本海軍編入後も変更されていない。
起工時の艦名は、龍威であったが、北洋艦隊への編入時に平遠に変更されている。総工費は銀52万4000両。備砲については、47mm速射砲の装備数には2門から8門まで様々な説があり、一定していない。
清国初の国産巡洋艦であるが、装甲はフランスから、主砲・副砲はドイツのクルップからそれぞれ輸入した物であった。
黄海海戦において、日本の旗艦松島と交戦、主砲及び魚雷発射管に損害を与えたが、自身も命中弾を受け威海衛に撤退した。
日本海軍への編入後、砲艦に類別され日露戦争に参加したが、渤海にて触雷沈没。
[編集] 艦歴
- 1886年 清国、福州造船所にて、起工
- 1888年 進水
- 1889年 艤装完了
- 1890年 北洋艦隊に編入し、就役。
- 1894年 日清戦争に参戦、黄海海戦で敗走
- 1895年 日本海軍に降伏、編入
- 1898年 砲艦に類別。
- 1904年 日露戦争に参加、触雷沈没
- 1905年 除籍