幽霊
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幽霊(ゆうれい)は、ヒトが死亡して肉体が消滅した後も、この世娑婆に未練や恨みがあるために成仏できず、浄土にゆけないたましいが、それらしき姿と声を持って、因縁のある人物の前に出現するものである。存在が確認された例は一つもないが、江戸時代以前から小説・落語・笑話・劇などフィクションの世界にはよく登場する。日本の物語には、「怪談」と呼ばれる一群があり、世界に類例のない「幽霊」の文化を持っている。
[編集] 幽霊のカタチ
日本人は、幽霊というと、芝居やお化け屋敷などでお目にかかる典型的な「カタチ」を思い浮かべる人が多いと思う。女性で、髪は長くて乱れ、ひたいに三角の布が貼り付けてあり、白い帷子(かたびら)を来ていて、足がない。