彦坂直人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彦坂直人(ひこさか なおと、昭和37年(1962年)3月17日-)は、囲碁の棋士。日本棋院中部総本部所属、九段。名古屋市出身、酒井利雄八段門下。十段1期など。中央を重視する奔放な碁風。
目次 |
[編集] 経歴
1974年に酒井七段に入門。1976年初段。1982年、留園杯争奪戦優勝。1983年、六段21歳で天元戦挑戦者決定戦に進出、淡路修三と対戦するが、36手目の見損じにより43手投了で敗れる。1992年九段。1996年に本因坊リーグ入りし、4期残留。1998年に十段戦で、敗者戦トーナメントを勝ち進み、挑戦者決定戦で趙治勲を破りタイトル初挑戦。挑戦手合5番勝負で加藤正夫に3-2で勝利し、中部総本部では羽根泰正以来のタイトル獲得となった。翌年は小林光一に0-3で敗れる。1998年には世界囲碁選手権富士通杯では曺薫鉉らを破るが、準決勝で李昌鎬、3位決定戦で劉昌赫に敗れ4位。1999年に棋聖戦挑戦者決定戦に進出するが、王立誠に0-2で敗れる。同年の本因坊戦リーグでは5勝2敗の成績でプレーオフ進出するが、趙善津に敗れた。
通算成績は、777勝412敗3ジゴ1無勝負(2006年4月時点)。ファッションの派手さでも、棋士の中で際立っている。
1980年の名人戦の、大竹英雄名人と趙治勲八段の挑戦手合第4局で無勝負となった際の記録係を務めていた。
2002年の十段戦予選の依田紀基戦で、三コウ無勝負を記録。(再試合では彦坂が勝利)
[編集] タイトル歴
- 十段 1998年
[編集] その他の棋歴
- 三星火災杯・世界オープン戦 ベスト4 1999年、ベスト8 1997年
- 世界囲碁選手権富士通杯 4位 1998年
- 留園杯争奪戦 優勝 1982年
- 新鋭トーナメント戦 準優勝 1987年
- 王冠戦 準優勝 1996、2003年
- 鶴聖戦 準優勝 2000年
- 棋聖戦 五段戦優勝 1983年、六段戦優勝 1985年
- 棋聖戦リーグ1期、名人戦リーグ2期、本因坊戦リーグ4期
- 日中囲碁決戦
- 1986年 2-1 銭宇平
- 1987年 1-2 銭宇平、2-0 邵震中
- 真露杯SBS世界囲碁最強戦
- 1997年 0-1(×徐奉洙)