徒歩暴走族
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徒歩暴走族(とほぼうそうぞく)とは、バイクや車を使用せず、徒歩で迷惑行為を働きながら街を徘徊する者達のことである。
[編集] 概要
主に積雪地域の冬季に現れる。路面の凍結や積雪の影響で車両を用いて暴走行為が出来ないため、徒歩で繁華街を徘徊する。暴走族が冬季にも活動することによってグループの勢力誇示を目的に始まったとされる。なお、「徒歩」と「暴走」は矛盾しているが、暴走族の亜種と捕らえられているためにこの名前がついている。
北海道札幌市の繁華街である大通りやすすきの・狸小路などに出没する者達が有名である。寒さが厳しい外の他に、地下街にも出没する。特攻服などの衣装を身につけ、構成員が自分のグループ名や名前を連呼したり、道路の真ん中を陣取って歩いたり円陣を組んだりする。
前述の通り、冬季以外は通常の暴走族として活動していて冬季限定で徒歩暴走族になっていたが、次第に徒歩暴走のみを行うグループも現れ始めた。道警の調査では、現在札幌市内には数団体が確認されている。免許が取得出来ない年齢の少年少女も参加していることが確認されている。そのため、16歳未満の免許証が取得出来ない少年少女が参加しているグループもある。
道路に座り込んだり、大声を出したりするので、通常の暴走族同様に市民に迷惑になるのは言うまでもない。市民に集団リンチをして傷害で逮捕された例もある。ただし、車両を用いた暴走でないため、現行の条例では取り締まれないため、対策に追われている。
また、積雪地域以外でも、祭りなどで大規模な交通規制が敷かれる際に、バイク等の車両に乗らず騒いだり暴徒化する例もあり、この場合も「徒歩暴走族」と言われることがある。
暴走族を珍走団と呼ぼうとする運動の中では、徒歩暴走族は珍歩団(ちんぽだん)と呼ばれている。