恋愛結婚
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恋愛結婚(れんあいけっこん)は、恋愛をへた婚姻の事。しばしばお見合い結婚と対比されて使われる。現代では恋愛結婚が多く、お見合い結婚であっても夫婦間の性愛の要素を含んだ愛情が前提となっているが、かつてはそうでなかった。第二次世界大戦前の日本では、結婚は家と家との結びつきであるとされ、家長の意向による結婚が多かった(家制度も参照)。結婚は妻が嫁として夫の家に入る事であった。戦後はロマンチック・ラブイデオロギーの浸透により、お見合い結婚であっても、本人の意向を無視した双方の家の意向にのみもとづいた結婚は忌避されるようになり、夫婦の間の愛情をもった繋がりが強調されていった。
近年の日本では、見合い結婚の機会が減少したこともあり、結婚にこぎ着けられない例が増えているとも言われている。こうした風潮が晩婚化・非婚化を招いているという指摘もある。一部の職種(警察官など)では結婚していない者は社会人として問題があるという価値観が根強いため、お見合いの場がよく設けられる。