愚者の楽園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『愚者の楽園』(ぐしゃのらくえん)は、花とゆめで連載されていた川原泉の漫画作品。
サブタイトルは「8月はとぼけてる」。
[編集] ストーリー
九州南部、桃島の火山灰が降るΙ市に1年前本州から一家5人で大移動してきた姫野家の次女麻子さん(高3)は、通学途中にある「日本農園」の前を通るたびにネーミングの素晴らしさに笑ってしまいます。
ある日、「成績の芳しくない生徒のための集中補習授業」のために学校に向かっていた麻子さん。その日もいつものように「日本農園」の前で思わず笑ってしまいました。天罰が下ったのか日本農園の椰子の実が頭を直撃。それがきっかけで農場主の安楽史郎と知り合いになり、なりゆきで農園でバイトをはじめることになります。 農業人としての誇りに目覚めた麻子さん、それを見守る姉と妹、そして安楽氏の友人の怪しい天光坊と市役所職員竹之内も巻き込んで、愚者の楽園の人々は・・・。
[編集] 登場人物
- 姫野麻子 姫野家の次女。優れもので目立つタイプの姉と妹にはさまれた真ん中の麻子は、何事も控えめな女子高校生。「日本農園」の安楽氏と知りあい、日本農園でアルバイトをすることになる。初めはトロピカルフルーツ目当てだった麻子だが、安楽氏に一生懸命なところを誉められるにつれ、すっかり「私は生まれながらの農業人」と思い込む。安楽氏をご主人様と呼ぶ。
- 安楽史郎 日本農園の経営者。親子3人で農園を営んでいたが、父が入院したため1人でやっている。“ビクターの犬”にそっくり(?)なとぼけた顔(麻子評)で、人柄がいい、働き者の好青年。農作業の合間に研究開発した新種のテーブルヤシ「愚者の楽園」で品評会の1等賞を取る。
- 姫野育子 麻子の姉。大学2年生。麻子を見に日本農園に行くうちに天光坊とケンカをしつつも仲良くなり、大学での研究対象である近代日本文学史を放棄し、仏教文学に傾倒し、連日浄泉寺に通いつめて念仏三昧の日々をすごす。
- 姫野葉子 麻子の妹。高校2年生。長女の育子と共に日本農園を覗き見に行って知り合った、竹之内と仲がよい。今では、めかし込んで用も無いのに市役所あたりをウロウロしては、「お役人様アロハ~」と竹之内と挨拶を交わす娘になった・・・。
- 竹之内 安楽氏の友人。市役所に勤める公務員。いつも制服のアロハ・シャツを着ている。とっても善良で温厚そうな人。葉子と仲がよい。
- 天光 安楽氏の友人。浄泉寺の僧侶。寺をサボっては忙しい日本農園の手伝いにやってくる。育子と仲がよい。