戸袋
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戸袋(とぶくろ)とは、引き戸において、戸を開けたときに戸が収納される場所のことである。部屋の外側からも内側からも戸をあけた状態では戸が見えない、名前のとおりの袋状であることが多いが、部屋の内側からは戸が見える簡易なものもある。引き戸と同じ仕組みの窓のあけたときの収納場所も戸袋という。
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[編集] 戸袋の目的
扉や窓を開けた際の収納スペースとなる。建築物では開けられた扉や窓を隠す、見栄えの面から、車輌ではそれに加え、混雑時の開閉の際、車体の内外の乗客や構造物に干渉しない点も重視されている。ただし、開動作時の引き込まれ事故への対策は必要ととなる。
もし戸袋がなかったとしたら戸を開けようとするとき、戸の行き場所がないため戸はあくことが出来ない。したがって戸袋は引き戸の構造上なくてはならないものといえる。
[編集] 戸袋の問題点
たとえば横巾1メートルの入口を作ろうとするとき、引き戸を設けると上述のように戸袋は引き戸に絶対不可欠であるため戸のためのスペースは戸のとる部分だけでなく戸袋の部分も設ける必要があるため2メートルは必要になる。したがってスペースを有効利用したい場合や、極端に巾の小さい建物に出入口を作る場合には不向きとなってしまう。
[編集] その他
- 一般的な袋状になっている戸袋においては戸が閉まるときに戸袋と戸の間で手をはさむ虞がある。このためそのような戸袋においてその端をつかんだりその中に指や手などを突っ込むという行為は危険である。