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技術知(ぎじゅつち)とは「ものを作る知的能力」のこと。ギリシア語テクネー(techne-2つめeは長音(エータ))の訳語。アリストテレスは『ニコマコス倫理学』第六章で技術知を主題化するほか、『詩学』で詩とりわけ悲劇制作の問題を取り上げている。
技術知は伝統的に習慣(ヘクシス)との関係で捉えられてきた。手と知的把握の連動が機械以前の技術知には必須だったためである。美学者フィードラーの提唱した「目と手の協働」はこの点技術知の考察の伝統に忠実であるといえよう。
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