抹香
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抹香(まっこう)とは、狭義の意味では樒(しきみ)の葉・皮を粉末にして作った香。広義には沈香と栴檀・白檀・丁子などの粉末を適宜まぜ合わせて作った香。ともに仏前で焼香に用いる。このことから焼香とも言う。
樒を燃やすと、かなり強烈な匂いが発生する。これを、かつて土葬がほとんどだった時代、死体から発する腐臭を消すために使った、とも言われる。この匂いを動物が嫌うため、死肉をあさる獣や鳥をよせつけないという効果もあったとされる。
[編集] 抹香臭い
抹香のにおいがする。転じて、いかにも仏教に関係があるような感じであること。揶揄的に用いられる。