指名試合
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指名試合(しめいじあい)は、主にプロボクシングにおいて、チャンピオンに対して一定期間の間に義務付けられるタイトルマッチである。王座を認定するコミッションによって挑戦者を指名することからこう呼ばれ、挑戦者は指名挑戦者と呼ばれる。
世界チャンピオンがタイトル保持のため弱い相手とばかり対戦するのを防ぎ、王座の権威を守るために設けられた。
期限は団体によってまちまちであり、WBAは初防衛から原則9ヶ月、WBCは1年以内に1度と義務付けている。JBCは9ヶ月と定められ、主にチャンピオン・カーニバルで組まれる。
なお、王座決定戦によってタイトルを獲得した場合は、3ヶ月以内、1位以外の者がチャンピオンとなった場合は、4ヶ月以内に指名試合を行うことを義務付けられる。
指名挑戦者はほとんどの場合ランキング1位(当該階級に2ヶ月以上ランク)の選手となるが、1位にランクされていても、功績のある選手の場合は「オフィシャル・チャレンジャー」とされて指名試合と認定されない場合もある。この場合は2位の選手が指名挑戦者となる。また、ランキング1位に支障がある場合はランキング上位者から順次適格者を指名する。
チャンピオンは正当な理由なく指名試合を拒否した場合、タイトルを剥奪される場合もあり、また、負傷又は病気などの正当な理由がある場合でも、期限の猶予は45日となる。一方、指名挑戦者が同様に拒否した場合、ランキングにおける不利益を被る場合があり、また、正当な理由がある場合以後6ヶ月はタイトル挑戦を認められない。
なお、指名試合に対し、通常のタイトルマッチは王者に挑戦者の選択権が認められることから選択試合と呼ばれる。指名期限の2ヶ月前までに選択試合などを行う場合はコミッションの承認が必要となる。