敵前逃亡
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敵前逃亡(てきぜんとうぼう)とは、兵士などが軍事遂行命令を受けているにも関わらず、戦わずに逃げること。この行為は重大な軍規違反になり、重刑になる可能性がある。
多くの国の軍隊では、上官が戦闘中に敵前逃亡した部下をその場で射殺する行為を、部隊の規律と秩序を維持するために認めている。
部隊を逃亡した軍人を、一般的には脱走兵と呼ぶ。脱走兵は平時では軍法会議にかけられ、懲役刑などを科せられて再教育を受けることが多い。戦時下、戦線後方で部隊を逃亡した軍人は懲罰部隊に転属させられることが多い。懲罰部隊は、様々な軍律違反を犯した将兵を集めて臨時に編成されるもので、最前線での戦死者の回収や埋葬、地雷の撤去作業や撤退時の殿軍などの危険を伴う任務を命ぜられることが多い。人命を軽視する傾向が強い国の軍隊や敗色が濃厚な軍隊では死刑に処せられることが多い。
日本の自衛隊では敵前逃亡は自衛隊法第123条により7年以下の懲役または禁錮となっている。
比喩として、対戦又は競争相手の勢いを見て、戦意を喪失して試合や仕事を止めることを敵前逃亡とも言う。
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