断裁
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断裁(だんさい)とは、印刷・製本の加工工程の一つで、印刷された紙や白紙を断裁機で切る作業のこと。
同じ意味の言葉に「裁断」があり、特に型に合わせて布・紙・革などを切る場合に用いられる。 印刷・製本の事業所、断裁機メーカーによっては裁断・裁断機という表現を用いる。
また、不要な書類などを切断して破棄することも断裁というが、近年はプライバシー保護や情報漏洩防止のため、シュレッダーなどでより細かく破砕することから細断という表現を使う場合がある。
[編集] 化粧断ち
- 印刷の場合では、刷り上がった印刷物にある角トンボなどを目印に、規格や指定仕様の寸法に断裁することを化粧断ちと呼ぶ。
- 製本の場合では、 印刷を終えた際に不要な部分を一旦断裁しておいてから折丁をつくり、丁合の作業を経て綴じ工程に至る。その後に本の断面を揃えるために再び断裁することを化粧断ちと呼ぶほか、綴じた背の部分を残して三方を断裁することから三方断裁とも呼ばれる。
- 製本業者が使う業務用の断裁機は、紙を重ねた高さで10〜15cm前後迄、0.1mm〜0.01mmの精度で断つことができる。