日本天文学会
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日本天文学会(にほんてんもんがっかい)は日本の天文学研究者を中心として組織されている学会である。天文学の進歩及び普及を目的とする。事務所は東京都三鷹市の国立天文台内に所在する。
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[編集] 沿革
[編集] 会員
日本天文学会は正会員・準会員・団体会員・賛助会員の各会員から構成されている。会員数は2005年1月現在で2,875名である。
[編集] 主な事業
[編集] 年会
年2回、春と秋に日本国内の大学等を会場として年会が開催され、研究者による研究発表や一般向けの講演会が行なわれる。年会の会期中には正会員による総会が開かれ、学会の運営に関する事項の議決などが行なわれる。
日本天文学会の年会では、日本国内の学会の中でいち早く保育室を設置したり、中学・高校生による天文学の研究発表のためのジュニアセッションを設けるなどの先進的な試みが注目を集めている。
[編集] 刊行物
日本天文学会では、研究論文誌として欧文研究報告 (Publications of the Astronomical Society of Japan, PASJ) を隔月で発行している。
また、天文学の研究に関する普及活動として月刊誌『天文月報』の発行も行なっている。
[編集] 賞
日本天文学会では、事業の一環として以下の各賞を授与している。
- 天体発見賞・天体発見功労賞
- 新天体を発見した観測者を表彰。
- 天文功労賞
- 観測活動によって天文学の進歩・普及に貢献した観測者を表彰。
- 研究奨励賞
- 優れた研究成果を挙げた若手の天文学研究者を表彰。
- 林忠四郎賞
- 宇宙物理学者、林忠四郎からの寄付を基金とし、天文学での独創的な研究に対して授与。
- 欧文研究報告論文賞
- PASJ に過去5年以内に掲載された論文の中で独創的かつ天文分野への寄与の大きい優れた論文に対して授与。