日本革命的共産主義者同盟 (JRCL)
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日本革命的共産主義者同盟(JRCL)(かくめいてききょうさんしゅぎしゃどうめい)は日本の新左翼党派。通称かけはし。日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)が国際組織第四インターナショナル統一書記局から1991年に除名されたことにより、現名に改称し誕生した。現在は第四インターナショナル統一書記局の日本の「シンパサイザー・グループ」(支持組織)の一つ。第四インターナショナルの世界大会には第十四回世界大会以降シンパ組織として参加している。「反戦運動と反グローバリゼーション運動の結合と高揚」を訴え、労働者階級の国際的連帯と「反資本主義左翼の統一戦線」の形成を当面の方針としている。また、「フェミニズムとエコロジーの思想と実践に学び"グローバルな平和・人権・公正・民主主義"を掲げた社会主義革命運動の復権と再構築」を目指す。反天皇制、反戦-反米軍基地、反新自由主義、反原発、成田空港拡張反対などの大衆運動・共同行動に一定のかかわりを持つ。
最近の理論的活動の特徴としては、2001年9月11日の同時多発テロを「反人民的無差別大量殺人」と厳しく非難し、アフガン報復戦争反対運動のスローガンにもなった「テロにも戦争にも反対」論の急先鋒となった。あるいは、オリンピックやサッカー・ワールドカップを「国家主義的商業主義的スポーツショー」として、それらの大会が開かれる度に、機関紙『かけはし』上で激しい批判とその廃止を訴える論陣を張っている。また、現在日本の新左翼党派の多くが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への批判を「帝国主義と極右排外主義勢力を利する」として手控える傾向が強いなか、JRCLによる「北朝鮮=人民抑圧の金世襲独裁体制」とした、北朝鮮政府および社会の内情にまで踏み込んだ「金独裁体制」批判の論陣は、左派陣営においては際立っていると言える。
- 指導者:国富建治、酒井与七、高島義一(故人)ら
- 機関紙誌:週刊かけはし
- 活動拠点:新時代社
- 青年組織:日本共産青年同盟 (JCY)
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
- 週刊かけはし(公式サイト)