早石田
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角道を開けた▲7六歩から角道を止めず▲7五歩と急襲をかける。はめ手とされてきたが升田幸三実力制第4代名人が改良して升田式石田流として、プロにも通用する戦法にした。現在も「早石田」は残っているがあまり指されない。 しかし、2004年頃から鈴木大介が先手版早石田の新構想を生み出し、採用するようになり、再び注目されるようになっている。
早石田には、先手番のときと、後手番のときには大きな違いが現れる。それは、急戦のため、一手の違いが大きく影響するからである。そのため、後手の早石田は先手と比べてリスクが高かったが、3・4・3戦法の出現で、息を吹き返した。3・4・3戦法の骨子は、後手番であえて手損をすることで、先手に形を決めさせ、天敵である棒金にさせないようにした戦法である。その意味では、「後手番一手損角換わり」とも通ずるところがある。
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