有栖川有栖
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有栖川有栖(ありすがわ ありす、1959年4月26日 - )は、大阪府大阪市生まれの小説家で、推理作家。および、有栖川有栖・創作塾の塾頭。
目次 |
[編集] 概要
本名は上原正英。高校一年生の時にSRの会入会。上宮高等学校、同志社大学法学部法律学科卒業。学生時代は推理小説研究会に所属。
卒業後、書店勤務の後、1989年、『鮎川哲也と13の謎』の一冊、『月光ゲーム Yの悲劇'88』でデビュー。
前本格ミステリ作家クラブ会長(現執行会議)。2003年に『マレー鉄道の謎』で日本推理作家協会賞を受賞。
1999年より綾辻行人との共作で、テレビ推理番組『安楽椅子探偵』シリーズ(朝日放送)の原作を担当。
[編集] 作風
彼の作風は、エラリー・クイーンの影響が色濃く、「読者への挑戦」が挿入される作品が多い。 作品に登場する探偵は、臨床犯罪学者火村英生と、英都大学推理小説研究会の部長江神二郎の二人。どちらのシリーズにもワトソン役として有栖川有栖が登場する。
一般に『作家アリス』、『学生アリス』と呼ばれるこの2シリーズは、お互いにパラレルな世界であり、『作家アリス』に登場する有栖川有栖が『学生アリス』シリーズを執筆、『学生アリス』に登場する有栖川有栖が『作家アリス』シリーズを執筆しているという設定になっている。
[編集] 作品リスト
[編集] 『学生アリス』シリーズ(江神二郎登場作品)
[編集] 『作家アリス』シリーズ(火村英生登場作品)
- 46番目の密室
- 国名シリーズ
- ロシア紅茶の謎(短編集)
- スウェーデン館の謎
- ブラジル蝶の謎(短編集)
- 英国庭園の謎(短編集)
- ペルシャ猫の謎(短編集)
- マレー鉄道の謎
- スイス時計の謎(中編集)
- モロッコ水晶の謎(中編集)
- ダリの繭
- 海のある奈良に死す
- 朱色の研究
- 暗い宿(短編集)
- 絶叫城殺人事件(短編集)
- 白い兎が逃げる (中編集)
- 乱鴉の島
[編集] その他
- マジックミラー
- 山伏地蔵坊の放浪
- 幻想運河
- ジュリエットの悲鳴
- 幽霊刑事
- 作家小説
- まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る
- 虹果て村の秘密
[編集] エッセイ・評論
- 有栖の乱読
- 有栖川有栖の密室大図鑑
- 有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー
- 作家の犯行現場
- 迷宮逍遥
- 赤い鳥は館に帰る
- 有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー
- 謎は解ける方が魅力的
- 正しく時代に遅れるために
[編集] 文学賞選考委員
数々の選考委員を務めている。1996年より3年間、鮎川哲也賞の選考委員を務めた。尚、鮎川哲也はエラリー・クイーン同様、有栖川が尊敬する作家の一人である。
現在、選考委員を務める文学賞は以下の通り。
- ミステリーズ!新人賞
- 富士見ヤングミステリー大賞
- 日本ミステリー文学大賞新人賞
- 関西文學新人賞
- ステーション文庫新人賞(特別選考委員)