末広まきこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
末広 まきこ(すえひろ まきこ、1944年10月3日 - )は、タレント、元ラジオ司会者、元参議院議員。末広 真季子、末広 真樹子(本名)とも。
大阪教育大学附属高等学校池田校舎、同志社大学文学部英文学科卒業。ラジオDJやコメンテーターとして主に関西や名古屋ローカルで活躍。(『花の新婚!カンピューター作戦』(関西テレビ)『MBSそれゆけ!』『あなたの土曜日・真季子と共に』(東海ラジオ)など) また女優としても連続テレビ小説のNHK大阪放送局の制作ドラマにたびたび出演する(『心はいつもラムネ色』『純ちゃんの応援歌』など)他、『仮面の忍者赤影』(関西テレビ)にもくノ一役で出演した。
1995年7月の参院選愛知選挙区で、“無党派”と“「海上の森(かいしょのもり)」の自然を破壊する愛知万博反対”を掲げて当選。ところが、1997年末には万博推進の自由民主党に入党。さらに、「私には後援会という組織はない。全部、私一人が36万票いただいたわけですから。どこへ持っていくかは私が決めること」と入党記者会見で述べた。
これに対し、元支援者や万博反対派は「公約違反の末広まきこを辞めさせる会」を結成し、辞職を求めて署名活動を行った(元支援者の誰一人として、自民入党は事前に相談されなかったという)。選挙当時の後援会長らは1998年6月、“公約違反の変節で、精神的苦痛を受けた”として名古屋地裁に提訴したが、2000年8月に棄却された(2001年1月、名古屋高裁で控訴棄却)。「海上の森」には万博反対派によって買い取られた木があり、末広もその一本を買い自分の名札を付けたが、自民党に入党すると当然取り外した。万博反対派は末広の変節を皮肉り、代わりにこのような札が掲げられた。
末広まき子が名札をはずした木(別名無節操の木)
「この木は俗に「金づるの木」ともいう。
材質は節目がなく、筋が通っていない。
「金」で腐りやすく有用性に乏しい。
主に議席の確保等に使う程度。
海上記念物保存会」
自民党内でも末広の不人気を持てあまし、愛知県連は「党のイメージダウンになる」として所属を認めなかった。中央では参院の実力者・村上正邦が初代会長を務めた派閥・志帥会に所属したが、2001年5月に当時人気のあった党総裁・小泉純一郎(首相)が参院選候補者の派閥離脱を打ち出すと真っ先に呼応して同会を離脱。地元の反対などから比例区に転出した同年7月の参院選では、“田中眞紀子と同じ「まきこ」「浪速のまきこ」”と連呼して落選。
現在は天むすメーカーの「天むす・すえひろ」を経営(1986年設立、のち全国展開)。名古屋の名物だった天むすを全国に広めた功労者。
[編集] 外部リンク
個人HPなし
- 末広まきこ 非公認ミラーサイト
- マッキーOh!Oh! 末広まきこホームページ(「2001参院選 私設ポスター掲示板」内)
- 海上の森原人・とほほ見聞録 「末広まきこを落選させる会」までの歩みの巻