本草綱目
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本草綱目(ほんぞうこうもく)は、中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作である。作者は明朝の李時珍(1518年 - 1593年)で、1578年(万暦6年)に完成、1596年(万暦23年)に南京で上梓された。
[編集] 解題
本書の編纂するために作者李時珍は、約27年間の歳月をかけ、三回も書き直し、800種以上の文献を参考した。また度重なる現地調査や標本採集なども並ならぬ心血を費やした。
[編集] 構成
全52巻、収録薬種は1892種(374種は新収)、図版1109枚、処方11096種(うち8000余は李時珍自身が収集、確定したもの)にのぼる。薬物ごとに釈名(名称の考証)・集解(産地の注解)・正誤(それまでの文献における間違いを訂正)・修冶(製造方法)・気味・主治・発明・処方(民間に流布される処方を収集)などの項目が立てられている。