東京ステーションホテル
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東京ステーションホテル(とうきょうー)は東京駅丸の内側駅舎で営業しているホテル。ホテル部分の駅舎建物は赤レンガ造りで辰野金吾の設計。1915年(大正4年)完成、創業。 現在は民営で、メトロポリタンホテルズと同じくJR東日本ホテルチェーンのグループに属している。
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[編集] 赤レンガの駅舎
東京駅の駅舎は1914年(大正3年)12月20日に東海道本線の起点として開業した。東京ステーションホテルはこれにあわせて創業。 当初は3階建てでドーム状の屋根があったが、1945年(昭和20年)5月25日 - アメリカ軍のB-29爆撃機による焼夷弾爆撃により炎上、屋根部分が破壊された。修復後は2階建てとなった。
2003年、このホテルを含む東京駅舎は重要文化財に指定された。
なお、当該建物は2011年完成予定にて東京駅開業当初の姿への保存復元及び補強工事が行われる。
これに伴い、当該ホテルは2006年3月31日に営業休止され、保存復元工事完成後に同所にて営業再開予定。
2007年5月、東京駅日本橋口に完成する東京ステーションシティ・サピアタワー内にて営業するホテルメトロポリタン丸の内はグループホテルとして運営される。
[編集] 運営会社
東京駅の施設であるため、戦後直後までは鉄道省が直営(日本交通公社などに運営委託をしていた時期はある)。その後、1950年に東京ステーションホテル運営会社として日本ホテル株式会社が設立された。長らく東京ステーションホテルのみを運営する会社であったが、1998年に津田沼のホテルメッツ、2002年に大船のホテルメッツも運営するようになった。
2005年4月にJR東日本系列のホテル運営会社3社(日本ホテル、ホテルメトロポリタン、ホテルエドモント)が合併し、経営所有は日本ホテル株式会社(存続会社のホテルメトロポリタンを商号変更)となっている。また、運営会社は分離され、東京ステーションホテル運営会社は株式会社東京ステーションホテルとなったが、2007年4月、日本ホテル㈱が㈱東京ステーションホテル他2社のホテル運営子会社を吸収合併し、ホテル所有と運営が一本化された。
[編集] 参考文献
- 種村直樹『東京ステーションホテル物語』
- (集英社、1995年) ISBN 4087811166
- (集英社文庫、1999年) ISBN 4087470938
[編集] 関連項目
- クラシックホテル
- メトロポリタンホテルズ
- ホテルエドモント
- ホテルメッツ