校章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
校章(こうしょう)とは、学校の記章。その学校に所属していることを示す記号である。通常、学校を示す物(校舎、校旗など)や学生の身分を示す物(制服、制帽、学生証など)に付け、学校の所有物や学生の持ち物に付け、あるいはバッジの形で学生や教職員などの関係者が身に付けて用いる。一般に校章には、学校の由緒沿革や校訓校是、周囲の環境や気候風土を織り込んだ意匠が用いられる。
アメリカやヨーロッパの校章は、歴史ある学校であれば、その大学、学校の設置に当たって庇護者となった王侯、大公などの紋章の一部や、学校の性格、教育目標などを示すシンボルや言葉がラテン語で添えられていたりと、複雑なデザインに様々な意味を持たせることが多いのに対し、日本の校章は学校の名前や略称を図案化した単純なデザインであることが多い。もちろん、大学、学校がシンボルとして使用している植物、動物を図案化したものも近年では一部にある。日本では小学校から大学に至るまで、多くの学校に校章が定められている。
近年、大学によっては校章の他にロゴマーク、シンボルマーク、キャラクター(早稲田大学、同志社女子大学など)を定めているところもある。特に、国立大学では、2004年4月の国立大学法人化に伴い、学校のイメージを統一してアイデンティティーの形成を図るため、正式な校章やシンボルマークを定める動きが目立つ。