森常吉
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森常吉(もり つねきち、文政9年(1826年) - 明治2年11月13日(1869年12月15日))は、幕末の桑名藩士。後、新選組隊士。頭取改役。弥一左衛門とも。諱は陳明(つらあき)。
戊辰戦争時、上野戦争に参戦した後、同藩士関川代次郎らと共に徹底抗戦派の藩主・松平定敬を護衛して蝦夷地へ渡航。新選組に入隊し、箱館戦争に参戦した。
箱館戦争の敗北が決まると、桑名藩は新政府軍の追及を受けた。森は桑名藩の全責任を引き受けるため、明治2年に釈放された後、自害。享年44。
辞世の歌は、
- なかなかに おしき命に ありなから 君のためには なにいとふべき
- うれしさよ つくす心の あらわれて 君にかわれる 死出の旅立
※君=藩主・松平定敬のこと。