森禮子
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[編集] 概略
クリスチャンで独身。福岡市生まれ。1947年、西南学院バプテスト教会にて受洗。1949年まで西南学院大学図書館に勤務。第3期九州文学に参加し、処女作『レエヌのある風景』を発表。NHK福岡放送局作家グループのメンバーとなり、放送作家としても活動する。27歳の時に上京して『文芸首都』に入り、北杜夫、なだいなだ、佐藤愛子らと交際。小説「鎮魂曲」が「婦人朝日」の懸賞小説に入選。「未完のカルテ」で女流新人賞受賞。その後、放送作家として台本を書く。新劇に熱中し、劇団現代その他のサークルに7~8本の戯曲を書く。ラジオ、テレビの脚本も手掛ける。しかし十二指腸潰瘍を患い、医師から「切るか、放送作家をやめるか」と迫られて小説家に転向。国際結婚した姉が住む米国の小さな町に1ヶ月滞在。その時の見聞から1980年『モッキングバードのいる町』で第82回芥川賞受賞。遠藤周作・遠山一行と共に日本キリスト教芸術センターを設立した。
[編集] 代表作
- 『鎮魂曲』
- 『未完のカルテ』
- 『他人の血』
- 『海辺の伝説』(戯曲)
- 『通りゃんせ』(戯曲)
- 『五島崩れ』
- 『天の猟犬・他人の血』
- 『神女(かみんちゆ)』
- 『誘惑の岸』
- 『森礼子戯曲集』
- 『献身 萩原タケの生涯』