森雅裕
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森 雅裕(もり まさひろ、1953年4月18日 - )は、日本の推理作家・作家・小説家。兵庫県神戸市出身。1983年、東京藝術大学美術学部を卒業。1985年、『画狂人ラプソディ』が第5回横溝正史ミステリ大賞で佳作を、『モーツァルトは子守唄を歌わない』が第31回江戸川乱歩賞を受賞。乱歩賞受賞作をはじめ、『椿姫を見ませんか』『ベートーヴェンな憂鬱症』などのクラシックをテーマにした作品が有名だが、扱うジャンルは多岐に渡り、その全てがミステリという訳ではない。
いくつかの作品は商業ルートに乗せず自費出版されており、1995年に私家版の『いつまでも折にふれて』を刊行。この作品は後1999年にKKベストセラーズ版として『さらば6弦の天使』との抱き合わせで商業出版された。現在は絶版。作者自身がエッセイで語るように、両者は装丁が全く異なっている。また、1997年に再刊行された『モーツァルトは子守唄を歌わない』のボーナストラック中でプリマ・ドンナシリーズ最新作『愛の妙薬もう少し…』の存在も明らかにしている。こちらは復刊ドットコムにて交渉中の模様。
1996年に出版された『推理小説常習犯』では危険な発言を連発、出版業界に波紋を広げた(かもしれない)。その後も作品は発表されたが、2000年の『鐵のある風景』の刊行を最後に新作の噂は聞かない。2003年、講談社で『推理小説常習犯』が文庫化。
2000年、『モーツァルトは子守唄を歌わない』が有栖川るいによって漫画化。原作自体は絶版となっているが、コミックスは現在も入手可能。
2005年12月、復刊ドットコムにて『モーツァルトは子守唄を歌わない』『ベートーヴェンな憂鬱症』の同時刊行が決定。 参考URL:[1]
また、私家版『トスカのキス』を発表。冊数限定でネット販売された。
『平成兜割り』を筆頭に、『流星刀の女たち』『鉄の花を挿す者』など刀剣を題材にした作品も多く、作者自身が刀剣愛好家としてファンの間では知られている。最近では彫金家としても活動し、2004年、2005年と連続で「新作刀展覧会」に作品(鐔)を出展している。
現在運営されている会員制サイトでは、作者自身のブログ更新の他、未発表作品の配信も行われている。
[編集] 著作リスト
- 『画狂人ラプソディ』(1985)(絶版)
- 『モーツァルトは子守唄を歌わない』(1985)
- 『椿姫を見ませんか』(1986)(絶版)
- 『サーキット・メモリー』(1986)(絶版)
- 『感傷戦士 ~五月香ロケーションPart1~』(1986)(絶版)
- 『漂泊戦士 ~五月香ロケーションPart2~』(1987)(絶版)
- 『さよならは2Bの鉛筆』(1987)(絶版)
- 『ベートーヴェンな憂鬱症』(1988)
- 『マン島物語 The Isle Of Man Story』(1988)(絶版)
- 『あした、カルメン通りで』(1989)(絶版)
- 『歩くと星がこわれる』(1990)(絶版)
- 『100℃クリスマス』(1990)(絶版)
- 『蝶々夫人に赤い靴』(1991)(絶版)
- 『平成兜割り』(1991)(絶版)
- 『流星刀の女たち』(1992)(絶版)
- 『ビタミンCブルース』(1993)(絶版)
- 『マンハッタン英雄未満』(1994)(絶版)
- 『鉄の花を挿す者』(1994)(絶版)
- 『自由なれど孤独に』(1996)(絶版)
- 『会津斬鉄風』(1996)
- 『推理小説常習犯 -ミステリー作家への13階段+おまけ』(1996)
- 『北斎あやし絵帖』(1998)
- 『いつまでも折にふれて/さらば6弦の天使』(1999)(絶版)
- 『化粧槍とんぼ切り』(2000)
- 『鐵のある風景 -日本刀をいつくしむ男たち-』(2000)
- 『トスカのキス』(2005)