次世代育成能力
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次世代育成能力(Generativity)は、心理学者のエリク・フォン・エリクソンが成人期の発達課題として挙げたもののひとつ。彼が、青年期について挙げた自己同一性、つまり「自分探し、自分が一体何ものか見つけ出し、それと知ること」に比べると、知名度が低いのは、この言葉が専門家の間では従来「生殖性」と訳されることが多かったため、女性のみの課題と思われていたから。
実際には、「女性が出産すること」だけでなく、性別を問わず、自分が出産、仕事、ライフワーク、教育などで自分から生み出したもの、新生児でも、後輩、後継者、教え子、自分の作品などと良好的な関係を持ち、それを育み、育てていくことが出来る能力をいう。 保育などでは、核家族などで先人の知恵を借りることの出来ない若い母親が育児能力がなく、子育てのイロハがわかりないといった場合にこの言葉を使って、次世代育成能力のなさとか、その支援といった言い方をしている。