法名軸
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法名軸(ほうみょうじく)とは、法名を記す掛軸。浄土真宗で、他宗派における位牌の代わりとして使用される。
初めは無地。四十九日法要までに用意し、白木位牌の法名を移す。本山より受けた「院号法名」を表具したものも法名軸である。
一名を書くものと、罫線を引き複数名が記せる合幅のものがある。仏壇屋で購入し、菩提寺の住職に記入してもらうのが一般的。
普段は仏壇の内側の側面に掛けておく。初めは向かって右面、二枚目は向って左面に掛ける。枚数が増えれば古いものを巻いて片付けて置き、法要の際に掛けるようにする。三十三回忌等の年忌納めの法要を契機に過去帳にまとめる。
また、法名軸や過去帳に準ずるものとして地域によって繰出位牌が使われる場合もあるが、寺院によっては好ましくないとされる。最近では法名軸が推奨される傾向にある。