湯桶読み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
湯桶読み(ゆとうよみ)は、「湯桶」のように、前半が訓読みなのに後半が音読みにする読み方のこと。原則として誤りとされることが多いが、慣用になっているものも少なくない。
例えば、合図(あいズ)、雨具(あまグ)、粗熱(あらネツ)、野宿(のジュク)、…などがある。これらの語は、純然たる漢語ではなく、和語と漢語との混種語なので、読み方もそうなるのは当然といえる。和語の部分を漢字で表記したにすぎない。
これまでに発見されている最古の湯桶読みは、『万葉集』から間接的に読み取ることができる「手師」(習字の先生の意)だと言われている。
逆に前半が音読みで後半が訓読みのものを重箱読みという。
[編集] 参考文献
- 高島俊男 『広辞苑の神話(お言葉ですが… 4)』(手師の件) ISBN 4167598051
- 『お言葉ですが… (4) ―猿も休暇の巻』 (ISBN 4163560009) の改題文庫化。