湿度
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湿度(しつど)は、大気に含まれる水蒸気の量や割合を示す。通常は相対湿度を意味する。
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[編集] 相対湿度
ある温度で大気中に含まれる水蒸気の圧力(水蒸気分圧)を、その温度の飽和水蒸気圧で割ったもの。
ある温度で大気中に含まれる水蒸気の量(重量絶対湿度)を、その温度の飽和水蒸気量(重量絶対湿度)で割ったもの。(単位:%)
相対湿度100%で、大気中の水蒸気量が飽和となり、結露を生じる。また、そのときの温度を露点温度という。
乾湿温度計の乾球と湿球の温度差から表により求めることもできる他、毛髪の性質を利用した毛髪湿度計もある。
[編集] 重量絶対湿度
乾き空気の単位重量に含まれる水蒸気の量を重量で示したもの。(単位:kg/kgDA)(DryAir) 空気調和工学では、湿り空気線図などで一般的に用いられる。
[編集] 容積絶対湿度
大気の単位容積に含まれる水蒸気の量を重量で示したもの。(単位:g/m3)
[編集] 実効湿度
過去数日間の湿度の履歴を考慮した湿度。木材の乾燥度を示し、火災の発生率に関係する。
この実効湿度が50%を下回ると、マッチ1本で柱に火がつくと言われている。
Heを実効湿度とし、H0,H1,H2,をそれぞれ当日、前日、前々日の平均相対湿度とすると、
と表される。気象予報業務においては、通常rは0.7とされ、乾燥注意報を発表する際に最小湿度と実効湿度が目安にされている。
[編集] 関連項目
気象要素 |
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