爆発物マーカー
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爆発物マーカー(ばくはつぶつマーカー、explosive taggants(タガント))とは爆発物の発見を容易にするために軍用爆薬に混入することが法律で義務づけられている物質である。 日本国の法令上は「探知剤」と呼称する。
日本国においては、「可塑性爆薬に含める物質等を定める告示」(平成9年通商産業省告示第548号)によって以下の物質から一種類以上を添加することが義務付けられている。(物質名は法律に基づく名称)
- エチレングリコールジニトラート
- 二・三-ジメチル-二・三ジニトロブタン
- パラ-モノニトロトルエン
- トルエン
アメリカ合衆国においてはAntiterrorism and Effective Death Penalty Act of 1996で義務化され、日本国と同様の物質を添加することになっている。
爆発物探知機は、ppmレベルで空気中に漂う爆発物マーカーを検出して爆発物の有無を調べている。
[編集] 関連法令・条約
- 可塑性爆薬の探知のための識別措置に関する条約
- 可塑性爆薬に含める物質等を定める告示(平成9年通商産業省告示第548号)
- 平成14年2月改正 オルト-モノニトロを削除
- Antiterrorism and Effective Death Penalty Act of 1996